有元農場 誕生秘話 (第1話より~)

2014-06-15 10:56:00

前々回で購入したトラクターの整備も終了し、納品されたのでトラクターも使えるようになりました。

今では第一倉庫、第二倉庫とありトラクター二台とその他機械全て保管できるようになりましたが、当時は倉庫もなく機械・農具を保管できる所もありませんでした。

なので最初に畑を貸して下さった地主さんが畑の前に家があり、そちらの敷地が広かったのでご好意でそこに置かして頂けるようになり本当に助かりました。

なので倉庫が立つまで一年程はそちらの敷地にトラクター・農具共にブルーシートをかけ置かせて頂きました。台風やら大雨やらでシートも飛んでしまったりして本当にご迷惑をおかけしたと思います。

そちらの地主さんには今でも家族・農場スタッフ共々大変お世話になっており感謝・感謝しております。

さてトラクター、平畝マルチャーがきましたのである程度の環境は整いました。

なのでまずはトラクターの耕運の練習からです。

ロータリーも現在ではコバシ・ニプロのロータリーをつけており耕運・整地、大変向上していますが当時は別にそんな機械がある事すら知らず純正オンリーでした。

当時はその純正ロータリーすらまともに扱えず大変苦労しました。やはりまともに耕運できるまで一年はかかりました。最初、小城さんにしっかりレッスンして頂き後は独学で回数をこなして慣れていきました。

最初は土が波うって凸凹でした。購入したトラクターがコンピューター制御のふる装備型だったのでロータリーをおろして引っぱるだけである程度仕上げてくれるだろうと思い作業したのですが全然イメージ通りにはいかずトラクター作業の難しさを知りました。

ロータリーをおろした時の爪の深さ・角度・制御板の調整・爪の回転のスピード・トラクターのスピード・畑のその時の状態・エンジン回転数・等少なくとも最低これだけ考えながら作業しなければいけません。

ようはその機械に合った設定、その時の気候・畑に合ったやり方、そして一番は自分に合ったやり方をみつけだしてしていくという事です。 

ですがそれこそが難しい!!

トラクターの後のアタッチを変えるたび、例えばマルチャーをつけても毎回設定を考えなければならないという事ですからね。今までまともにまともな機械を触った事もなかったので本当に扱うのが難しかったですし、深く考えさせられる事ばかりでした。ですがそれら全てひっくるめて楽しかったです。

トラクター作業の仕上がりでその後のマルチ張り・定植・種蒔き・と後の作業に連動していくので本当に大事な作業です。百姓は畑作りの初めから収穫の最後まで作業が連動していて、持っている機械・農具、もちろん百姓の手による技術と、もちろんその時の気候、それらが作る作物の命に全て活かされた時、美味い野菜ができ、収量も確保できます。いやーーー深い・深い。。。そして面白い!!!!!!

これは感覚をより鋭く研ぎ澄まして野菜にならないといけませんね(^O^)

 

自分らの時代にはトラクターは普通で、その前の時代は耕運機、そしてそれより前は牛や馬と、本当に大変な作業をされてきて今があるのでしょう。時代は時代です。昔は昔です。

『ですが自分の目がくもった時は原点にかえれ』と常に自分に言い聞かせております。

百姓も百姓の時代の原点にかえれば何か面白いヒントがあるのかもしれませんね。

                                                                                                                      第九話     完