有元農場 誕生秘話 (第1話より~)

2014-05-18 11:48:00

さて前回、購入したトラクターは納品待ちになりました。

その間普及所を通じて「ほうれん草」農家さんを紹介して頂けるようになりました。

いくら練習して失敗して技術を磨いても、やはり専門の農家さんの畑をみて話を聞きたいと思ったからです。

普及所、農協の方々と待ち合わせして竹子方面に行きました。

初めて竹子方面に行き、自分らの畑のある十三塚よりも大変涼しく、水田・畑が広がり、本当に農業が盛んな地域なんだと思いました。

ここならいい「ほうれん草」ができると思いました。   

現地の畑に行き農家さんがおられました。そこで紹介して頂いたのが有元農場が今に至るまで園芸の技術、そして百姓のこれからの方向性や考え方等、全てにおいて大変お世話になっております大大大恩人、

自分と妻の『 師匠 』 、『   西野  勝美  氏  』との出会いでした。

現、南瓜部会の会長さんであり、中部園芸振興会の会長さんでもあります。

自分みたいな若造に時間をさいて下さり大変感謝しております。

『 百姓は自分の技術と収入が必ず比例します。これは絶対の法則です。』

ですから基本自分の技術を他人にみせません。自分以外は皆ライバルって感じです。

ですが西野さんは時間をさいて下さり色々教えて下さりました。西野さんも8年(当時で)ほど前まで福岡で会社員だったそうで、そういう面でも自分とかぶる所があったみたいです。

畑を見せて頂き、まず土質が全然違うのがわかりました。作物はそこの土地・土地の土の状態で準備から収穫までの全ての作業が違ってきます。元肥・ロータリー・畝作り・種まき・収穫  等々。

目に映る全てのものが新鮮でした。なんせ農家さんがいて畑を見せて頂いたのは初めてだったのでわくわくしっぱなしでした。

師匠 (西野さん) は養鶏をメインでしており、そこででる鶏糞を処理しないといけないとのことで鶏糞を元肥にして園芸をされてるとの事でした。循環方式って方法です。 

しかし鶏糞の扱いは非常に難しく、肥料が効きすぎるので土と、作物とのバランスをとるのが大変です。   

難しいはずなんですが……そこはさすがというべき師匠の技術です。 

どういう農法であれ美味い野菜を作りあげて高く買って頂く。

もし当たり前と違った事をしていても全ての答えは『 消費者 』が決める事です。消費者が美味しいと言ってくれればしてきたことは正しかったということです。

西野さんから色々な話をして頂き。あっという間に時間がたちました。

そして帰り際に、電話番号をお聞きして「今度また焼酎でも飲みながらゆっくり話そう」と言って下さいました。

本当に素直に純粋に涙(>_<)が出るほど嬉しい言葉でした。

やはり今までまともに、真剣に自分達の言葉を聞いて下さる百姓の方が当時はまだおられなかったので嬉しくて嬉しくて本当に心強かったです。

そして後日、御連絡をさせて頂きました。お家にお邪魔させて頂き焼酎を飲みながら深い話ができ、そこから自分の家族も含めたお付き合いをさせて頂くようになりました。  

現在に至るまで家族共々本当にお世話になりました。最初の出会いがあり、師匠、西野さん奥さん、のお力添えで今の自分達があります。

感謝…感謝…感謝のただそれだけです。  

これからも色々とご迷惑をおかけすると思いますがこれからもどうぞよろしくお願い致します。 

 

前回に引き続き素晴らしい 『 縁 』 の話でした。ここら辺で出会った方達との縁から「有元農場」の方向性や農場の広がりが急速に出てきますよ。                                        第八話         完

2014-05-11 10:00:00

前回、広い畑での初作付が見事な失敗で終わった所までお話しました。

残った「ほうれん草」を出荷しつつ、次の作付計画に入りました。 

色々妻と考えた結果やはり面積が 1ha (3000坪)までなるとどう考えても「ラックラック」ミニ耕運機じゃ到底追いつきません。そこでどうしても必要な機械、「トラクター・平畝マルチャー」だけは泣けなしのお金ですが自己資金で購入する事に決めました。

インターネットで全国調べました。メーカー、車種、頭に叩き込みました。

で最終的にいきついたメーカーはヤンマー農機でした。「あかーいトラクター」のヤンマーです。

他のメーカーよりやはり1~2割高いです。ですがボディの赤い色に惚れ、エンジンの性能に惚れ決めました。

妻もうちの父も「農機はやはりヤンマーだろう!」とヤンマー押しでした。

他県には手頃の値段で程度が良さそうなヤンマーの機械がたくさんありました。

ですがいくら中古とはいえ高額です。車と同じで直に自分の目で見て触って乗ってみて納得がいけば購入という流れがとりたかったので、とりあえず直に見に行ける県内の農機屋さんに絞る事にしました。

電話してアポをとり見に行きました。

そしてその最初の農機屋さんで運命の出会いをします。

その日父に一緒について来てもらい薩摩川内市の農機屋さんに見に行きました。

その日見に行かせて頂いたのが自分の機械の先生であり、有元農場にとっても今に至るまで大変お世話になり、自分が決断を迫られた時「要所・要所」で色々なアドバイスをして頂いてきた大恩人、

『    小城機工 (株)     代表    小城  護    氏  』

との出会いでした。

売る人、買う人の関係なのでしょうがそこは人と人との関係です。正直互いに駆け引きです。

ですがそれ以上に人間性、機械にかける愛情、技術、センスが素晴らしい方です。

お店にいきトラクターを見せて頂きました。EG224 (24馬力) でした。

正直、20馬力前後のを探していたので大きく感じました。ですが内心見た瞬間決断してました。

まず小城さんが仕上げている機械は見た目が本当に綺麗で、不思議なものでなんとなくなのですが機械の方からこちらに使ってほしそうにしているんです。

ようは機械と自分との「フイーリング」が合ったということなのでしょうが、その機械を仕上げたのは小城さんなので売る人の気持ちと買う人の気持ちが機械を含め全て噛み合ったという事ですよね。

あとは一番重要な予算の話です。あの時は本当に無理を言ったと思います。ですが小城さんは自分 (有元農場) の未来に投資して下さり、予算をかなり抑えて下さりました。

本当に感謝しております。

そしてついに「有元農場」初の念願のトラクターを購入する事ができました。(^-^)

その日、初めて小城さんとも出会い、初めてトラクター(愛車)とも出会い、「購入」という決断をしました。

 自分は何の物事も「自分の直感」を大事にしていますのでこういう結果になりました。

 

家族で食べていく為にはある程度の面積が必要です。それに比例して最低限の農機具も必要になります。

そして百姓道を極める為にもやはり必要なものがでてきます。

百姓 (有元農場) にとって信頼できる農機具屋さん (小城さん) は必要不可欠な存在です。

先々の「有元農場」のビジョンをしっかり理解して頂き必要な機械を探して頂く!!

互いに損をしないような流れで信頼を深めていくように日々努力して参ります。

どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

 

人との『 縁 』をどういうきっかけであろうが開拓していく。

素晴らしい 『 縁 』 を引き寄せてものにしていけるかは、結局全ては自分の動き次第です。        

                                                                                          第七話     完

    

     

       

    

2014-05-05 08:54:00

さてさて、いよいよ本格始動していきます。

親戚に貸して頂いている畑をしながら、新たにお貸りした二枚の畑の準備に入りました。

ではまず畑の方から話します。

面積は50a (1500坪)程の畑です。とてつもなく広く感じました。

地主さんに紹介してもらい近くの畜産農家さんに堆肥を12トン全面散布、耕運までして頂きました。

想像以上に予算がかかりました。広く作るという事は元肥もそれだけいるという事です。

肥料代を抑えたいですが、そこは良いもの(野菜)を作るには、けちる所ではないですもんね。

いよいよ作物です!何を植えるか妻と考えました。今まで野菜作りを練習してきた中でそこそこの自信があったのが「ほうれん草」でしたので「ほうれん草」を植えることにしました。

今まで同様、除草のことを考えてマルチ栽培にする事にしました。収量を上げる為に広めの平畝にする事に決め、それようのマルチを探しました。ですが穴あきマルチの規格物は玉ねぎ用のマルチしかありませんでした。

そこで近くの種苗屋さんに相談しオーダーで作る事にしました。今思えばアホな事をしたものです。

意味のない所にお金にお金をかけて。その頃はそれが正しいと思っていたので仕方ありませんけど(^^)

畝をたてマルチを張り種をまきました。ここまでくるまでで相当な予算がいりました。その頃の自分達からすれば大金です。百姓は先行・先行で投資が必要ですね。

発芽率は良く順調に見えました。ですが本葉が二枚程になった頃から日に日に穴ぼこになりはじめ、欠株がでてきたりしはじめました。殺虫剤もかけて対応したのですが気休めで効果がありません。

日に日に欠株が増える中、原因を探しました。ですが目に見える範囲には原因が全く見当たりません!

そこで妻とも話しマルチをはがしてみる事にしました。すると..なんということでしょう(^^)

まるまる太ったヨトウムシがうじゃうじゃいるではありませんか!!

妻と二人その虫達を残らず全て拾ってまわり、丸焼きにしちゃいました!!

これじゃ本当に、野菜と虫どっちを育てていたかわかりませんよね(^O^)

結局、「ほうれん草」、全体の二割程度しか収穫できませんでした。

次にもう一枚の方、水田40a (1200坪)の話をします。 

こちらは何年も使われてない耕作放棄地でしたのでまずは草刈りからでした。

草を刈り、草を焼き、石を拾い、周りに溝を掘り水をきりました。

ここまで仕上げるのに四ヶ月程かかりました。

作付け出来るように土を維持していくということは本当に大変な事です。

準備に時間がかかってしまい、時期的にあわなくなり、水田の作付けは次作になりました。 

 一年目から二年目のはじめはこのように、何をしてるかわからずイメージだけが先を行くような事ばかりでした。

「失敗 8  成功 2」って所です。ですが失敗の方が得られるものは大きく「経験 10」は得られました。  

「失敗・経験」の蓄積が先々の「成功」に繋がるんですから。

 

「野菜・虫」共に同じ命です。正直、虫達には罪はありません。

今回自分達が虫を大量発生させてしまう「きっかけ」を与えてしまいました。 

その「きっかけ」は全て「土作り」から始まります。

「生態系を考えての土作り」これを追及する道のりは永遠につつ"く..百姓のロマンですね。

                                                                                                 第六話  完

 

  

2014-04-13 17:17:00

さて前回初めての、「出荷調整・漬物加工」の話をしました。

一年目はずっとこのような形で野菜作りの練習をしながら、多く収穫できたぶんを少しでも収入を得る為に親戚の家族温泉に置かせて頂きました。 

そして半年が過ぎた時ぐらいから、平行して行っていった事があります。

「来年以降、生活を成り立たせる為の畑の確保。」

「栽培技術向上の為の勉強。」  

「家庭菜園用のラックラック(小さな耕運機) 手頃な値段のをみつける」

です。

自分のもっとうは『行動あるのみ・道筋は自分で決めろ』です。

『くよくよして悩むぐらいなら動け』って常に自分に言い聞かせております。。

やはり誰よりも動いて誰よりも努力すれば、結果がどうであれ自分の中で納得が出来ます。

ですが面白いもので誰よりも先に行動してそれを実行に移していければ結果はついてきます。

まあ多少のリスクは背負わないといけないですけどね。

それでは「畑の確保」の話をしていきます。。やはり畑はなかなかみつかりませんでした。休耕地を探してまわり、まわりの農家さん方に聞いてもいい反応は得られませんでした。なのでもう何年も使われてないような畑に絞り、地主さんを知る為に法務局に行き、全く面識のない地主さんの所に直接足を運びました。

何件も何件も伺い、ついに水田だったのですがお貸りする事ができました。40a(1200坪) の水田でした。

その後も親戚の協力もあり、畑をお貸りする事ができました。50a(1500坪) の畑です。

なので次の年から、全部の畑の合計で約 1ha(3000坪)の作付可能になりました。

地道に足を使い行動しただけの結果は得られました。   

次に「勉強」の話をします。最初に勉強に伺ったのは農業大学校でした。電話をしアポをとり行かせて頂きました。

農業にまつわる全ての話を聞かせて頂きました。大変勉強になりました。

そして農業大学校主催の夜間塾にも通い卒業しました。昼間は農作業をし、夜鹿児島市内まで通いました。

こちらも当時の自分からすれば大変勉強になりました。

やはりその時、その時間内にできる最大の時間活用をする努力が必要です。

次に「ラックラック(ミニ耕運機)」の話です。妻とも話しあい2年目からはなにか機械を導入しようと考えてました。農業機械などさわった事もない自分らでしたので、初めて導入する機械は予算的にもラックラック(ミニ耕運機)に決め、オークションで落とすことにしました。

いくら小さい機械とはいえ、探して入札する作業は初めての事という事もあり本当に楽しかったです。

さて一年目はそんなこんなで進んでいきました。

 

 この時期やっていくなかで一年先ぐらいまでのビジョンはうっすらと描けます。  

その『道』を間違わず、しっかり歩いて進めるように行動し実行できるようアンテナを張り、努力精進あるのみです。

                                               第五話    完

 

 

 

     

 

 

 

 

 

 

 

2014-03-30 15:43:00

さて前回からの流れのつつ"きです。

またまた親戚からお力添えを頂き、もう一枚 4a (120坪)程の畑が増えました。そちらもこの前同様くわで土をおこして石を拾い、畝を立て手でマルチ張りを行いました。いやーなかなかこなされました!!

家庭菜園といえさすがに 8a (240坪) までなると食べるだけじゃ野菜が余り出したので、どうにかさばく事を考えるようになりました。

百姓はまずは野菜を作り出すのが第一です。ですが同様に売る事も考えなければいけません。

市場、農協共販、スーパー・物産館販売、百姓直接販売・ネット販売、企業との契約栽培、等ですかね。

なので「収穫・調整・袋詰め」この作業も作物ごとにやり方も全て違うので練習を始めました。

ですが最初から売り先も何もありません。こねも人脈もありません。

そんな時、親戚が姫城で家族風呂を経営していたことを思い出し、「お店の片隅に100円店を出させてもらえないですか?」とお願いしにいきました。結果OKして下さりお店に野菜を置けるようになりました。

「有元農場」最初の販路です。

それから毎日妻と試行錯誤しました。袋はどれがいいのか?野菜を日持ちさせるにはどうしたらいいか?何グラムぐらい野菜を詰めればいいのか?野菜のサイズはどれぐらいがいいのか?    等々

袋の単価もふくめ、全てのハ"ランスがとれてようやく人前に出せます。

野菜をを作り出すだけでも大変なのに、そのできた野菜を売って初めて収入に繋がる。それが百姓です。

本当に難しくて大変な仕事です。改めて実感させられました。

出荷していくうちにやはり葉物は規格外になるものが出てきます。それをどう処理するか考えました。

そして、保存もきく漬物を作ってみる事にしました。

生まれて初めて漬物をつけました。塩加減や、隠し味に何を入れるか? 色々考えて試しました。

有元農場の野菜で作った初めての加工品は「白菜のお漬物」ですよ。

それを親戚に配ったり、いつも直接買って下さる常連さんもいました。皆さんありがとうございました!

 

「作る・売る」本当に難しい事です。ですが難しいからこそ乗り越える為に日々努力をし、やるべき事をやり、挑戦していくべきです。

そして丹精こめて作りあげた野菜を買って頂いて食べてもらい、評価をして頂く。

その評価が良かろうが悪かろうが今の自分の技術・人間性の全てですよね。

だって            野菜     =     自分          ですもの。

だから感動が大きく、へこむ時も多い。こんな事、他では味わえませんよ!!

『百姓一人一人にその人にしか作りだせない商品(野菜)があり、その人にしかない評価がある。』

本当、素晴らしい世界(百姓道)です。                                             第四話       完

 

 

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